「文部科学省の有識者会議は27日、学校の運動部活動で認められる指導と、許されない体罰などの行為を区別したガイドライン(指針)を策定し、下村文科相に手渡した。
同省は6月中に、全国の国公私立中学・高校や都道府県教委などに冊子にして配布する方針。
下村文科相は「学校から体罰が根絶されるよう努めていきたい」と述べた。
指針では、勝つことだけを目指す勝利至上主義を明確に否定。
指導を顧問の教員に任せきりにせずに学校全体で考え、外部指導者の協力も得て充実するよう求めた。」
勝利至上主義とは、
スポーツにおいて、勝利を絶対目的にする考え方。
何が問題か。
勝つためには手段を選ばない。
練習時間無制限。
フェアプレイの精神を無視する。
結果主義で過程の努力を認めない。
学校教育におけるスポーツ活動は、人間形成が目的である。
スポーツ活動は、勝利を目指すものである。
決して勝利を度外視して楽しむものではない。
勝つための手段を選び、
練習時間を決め、
フェアプレイの精神を大事にし、
結果に厳しくなる。
2位は負け、
負けた原因を分析し、それまでの練習過程を反省する。
1位は勝利。
しかし、勝ち方を反省し、常勝を目指す。
必勝では、まだまだ。
スポーツは勝利を目指すことによって、心を鍛えることが出来る。
勝っただけでは、心は育たない。
時には怪我をし、負けを経験することで、心が育つ。
スポーツは人間教育の手段となりうるものである。
「勝利至上主義」は薄っぺらなもの。
素質のある選手を集め、
金をかけ
モルモットのように鍛え
科学的に練習させれば
勝利する。
ベンジョンソンは、
筋肉増強剤を投与され、
科学者が理論通りの筋肉を作り
理論通りの訓練をした。
そして、100mで人類のトップに立った。
東ドイツのゲールやコッホ選手も同様にして、
世界記録を作った。
その陰で
ソビエトや東ドイツやその他の社会主義国で
何人ものスポーツ選手が
心臓に負担がかかり、
心筋梗塞で死んでいった。
アメリカのジョイナーは、
100m走で
人類の50年先の記録を樹立して
引退し、
そして、若くして亡くなった。
勝利至上主義の頂点に立った選手達である。
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