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Author:のじさん
200坪の菜園に100種類の野菜を育てる。畑の一画に秘密基地を作ってにわとりや金魚、メダカを育てている。冬には薪ストーブを燃やして暖を取り、コーヒーを飲む。都会に近い所で田舎風の暮らしを求めて、定年後の余暇時間を楽しんでいる。そんなライフスタイルの情報を発信していきます。

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一方向の事実報道では、真実がわからない。

 
大阪市立巽中学校(生野区)が教務主任などの校内人事に関し、教員の選挙で決めるとする独自の規定を設けていたことが9日、市教委などへの取材で分かった。学校教育法は校内人事を校長の権限と定めているが、同校では平成24年度まで実際に規定に基づき選挙が行われていた可能性があるという。市教委は「不適切だ」としており、同様の規定が他校でもあるとみて、全市立学校約460校を調査する方針を決めた。

 市教委関係者によると、同校では「校内人事に関する規定」で、「民主的な校内人事」を目的に教員が選挙管理委員会を設置し、教務主任や生徒指導主事、学年主任を選出し、その結果に基づき校長が任命すると定められていた。担任についても校長は教員でつくる調整委員会と協議して決めるとしている。

 規定は昭和52年に改定されており、30年以上の長期にわたり存在してきたとみられる。学校関係者によると、平成24年秋に校内人事を決める際にも適用され、教員は名簿の中から適任だと思う人物の名前に丸印をつけたという。
 校長公募で25年4月に着任した民間出身の北角(きたずみ)裕樹校長(38)が問題視。市教委に問い合わせたところ「不適切」と回答があり、規定の適用をやめた。

 北角校長と教員らは学校運営などをめぐり関係が悪化。市教委事務局は3月、学校業務を停滞させたとして、北角校長を更迭する議案を教育委員会議に提出した。しかし、教育委員は「校長だけに責任があるのではない。今後も課題解決にあたってもらった方がいい」などとして、全会一致で留任を決めた。』

 
 
 
『市教委によると、北角校長は平成25年4月の着任以降、教職員や保護者らから「独断的な学校運営」などと批判され、PTAが更迭を求めていた。7月には教頭が北角校長と口論の末に土下座して謝罪するトラブルがあり、教頭はその後、休職した。 北角校長は元日本経済新聞記者。』
 
 
 
 
何かと話題の橋下氏の目玉政策「公募校長」の善し悪し。

 
 
教頭を土下座までさせて、休職に追い込んだ、とんでもない民間人校長という感じの記事があった。
 
職員と学校経営でぶつかり、PTAからも更迭を要求された。
 
やっぱり、橋下氏の考えは、間違っていると思った。
 
 
 
しかしながら、今回の報道で、まったく反対の感想を持つに至った。
 
 

 
 
 
校長のやるべき仕事の法的な根拠
 
学校教育法第28条第3項(小学校の規定)
  「校長は,校務をつかさどり,所属職員を監督する」
 
『校長は、校務(学校が行う業務)をつかさどり、教員・事務職員・技術職員などの所属職員を監督する。』
  
校長の権限
校長が所属教職員に対して職務命令を出すことができる。
職務命令とは,教職員に対して指揮監督する権限を持つ上司から発せられる職務に関する命令をいう。また,職務の遂行に関連して必要な身分上の命令を含む。
 
では、教頭はどうか?
 
【教頭の職務命令】
教頭は、校長を補佐する立場から校長の命を受け、職務命令を出すことができる
【 法的根拠等 】
学校教育法 第28条第4項
「教頭は校長を助け,校務を整理し,及び必要に応じ児童の教育をつかさどる。」
 
つまり、教頭は独自では、職員に職務命令は出せない。つねに校長の命を受けて
のみ、職員に対して職務命令をだせるのである。
 
 
校長が、担任を決め、学年主任や教務主任や生徒指導主事を決めるのである。
そして、そのことに責任を負い、勤務評定するものである。
校長の最大の役割は、責任職であることだ。
 
つまり、巽中学校の校内人事は、校長職の責任放棄であり、管理職手当を返納し
ければならない。
 
大阪市立巽中学校の校内人事は、明らかに「法律違反である。」
30年もの間、校長も教育委員会も法律違反をして、教員に人事を丸投げしてい
た。
そして、教員よりも17%も多くの管理職手当を、楽して貰っていたことになる。
 
校長と同じ年齢の平教諭の月給が55万円とすると、17%増は64万3500円だ。
 
地方公務員の職務命令
 
地公法第32条
『職員は、その職務を遂行するに当たって、法令、条例、地方公共団体の規則及び地方公共団体の機関の定める規程に従い、且つ、上司の職務上の命令に忠実に従わなければならない。』
 
 
 
昔、生意気な教頭がいた。
私に、教務必携という教育関係の法律がのってある本を見せて、この「地公法第3
2条」で、「私の話を聞いてくれ」と言った。
 
文章が少しおかしいが、生意気だったのは私だが。
私が「これは職務命令ですか?」と言ったら、彼は、「いいえ、『地公法第32条』で
す」と言った。
 
バカやろうだから、その時は話を聞いたやった。
そして、校長が出張から帰るのを待って、校長室に行った。
 
「校長先生、一つ教えて貰いたいことがあるので、どうか教えて下さい。」と言っ
た。
 
「なんでしょうか。」と校長は聞いた。
 
「実は、教頭職の『職務命令』について、どの範囲で可能なのかを教えてほしい。
合によっては、職務命令の乱用に当たるかも知れないので、教えてほしい。」
と。
 
校長は、何があったのかを私に尋ね、どうか私に、この問題を預けてほしいと言っ
た。
 
仕方がないので、それでは、お願いしますと素直に、校長に預けた。
 
そしたら、校長は、教頭先生を校長室に呼んで下さいと、私に言った。
 
それで、私は、教頭にその旨伝え、帰宅した。
 
次の朝、登校したら、校門の前で教頭が、私を待っていた。
そして、私が車から降りたら、深々と頭を下げ、昨日は申し訳なかったと私に謝っ
た。
バカ教頭は、やっとこ自分には職務命令の権限がないことに気がついたらしい。
それでも、上司である教頭に頭を下げさせてしまったので、私は次の年に、その学
校を転勤した。34才の若かりし頃の私である。
 
 
 
北角校長とぶつかって、叱責され、土下座までした教頭は、職員とグルになってP
TAも巻き込み、狂った学校運営を押し通そうとしていたのかも知れない。
 
更迭されるべきは、北角校長ではなく、病休を取って休んでしまった教頭かも知れ
ない。
教頭職は、次は校長になるのだから、教育に関係する法律ぐらいは、勉強してほ
い。そして、日本は法治国家なので、ちゃんと法律を守ってほしい。
そして、教頭たるもの38才の北角校長を優しく包んで、教育のなんたるかを教えて
ほしかった。可哀想に橋下氏に騙されて日本経済新聞記者の地位を捨てて、小学
の校長職になんかなったりして、バカみたいである。
現代の教育職なんかは、なんの魅力もないのに。
いまどき、奇特な御仁である。
 
 
 
 
 
 

 
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