2015年9月19日 23時18分 デイリースポーツ

『 タレントのビートたけし(68)が19日、レギュラーを務めるTBS系「新・情報7days ニュースキャスター」に出演。19日未明に成立した安全保障関連法について「法律で決めなきゃいいのにね。そううまくいかないよ」とコメントした。
番組冒頭、安保法成立の話題を受け、「日本はそういうことしなきゃいいのにね。法律で決めなきゃいいのにね。日本は商人なんだから、『へえ、へえ、へえ』って(頭下げながら)、『法律で決まってませんよ』って言いながらそ~っと裏できたねえことしてた方が、日本らしいな、思うんだよな」と持論を展開。
「(実際には)『法律で決まってんだ』って、言ったって、そううまくいかないよ」と法施行後は有事の事態にどのような判断で対応するのか、懸念を示した。』
たけし氏の持論を私なりに解釈すると、以下のようになると思う。
日本は、今まで何でもアメリカの言うことを聞いてきた。
でも、湾岸戦争の時もイラク戦争の時も、戦争に巻き込まれそうになると、協力したいんだけど「集団的自衛権の行使が出来ないことになっている。」とか言って、なんとかお金を出すことで、逃げてきた。
まるで江戸時代の商人のように、武士の言うことを『へえ、へえ、へえ』って(頭下げながら「あっしら商人には、手が出ませんので」と言いながら金を握らせ、そ~っと裏で悪いことして、儲けてきた。
士農工商の表向きの身分の低さは建前で、ずっと昔から商人が裏で武士を操り、財産を築き上げてきた。越後屋とか悪徳廻船問屋とか、ドリフのコントでは、いつでも悪役であった豪商の代名詞だ。
戦後の日本が右肩上がりの経済成長を成し得たのは、政治家ではなく、それを操る財界と官僚だったと思う。
特に冷戦時代は、アメリカの核の傘下の大きな抑止力が働いた中で、せっせと金を稼ぎアメリカに次いで世界第2位の経済大国に成長できた。
しかし、近代は中国やロシアの横暴を誰も止めることが出来なくなっている。
アメリカがどんどん弱くなっているように感じる。
今回の早急な安保法政もアメリカからの強い要請であったと思う。
日本の自立は、むしろアメリカが望んでいることかも知れない。
「(実際には)『法律で決まってんだ』って、言ったって、そううまくいかないよ」
さて、「集団的自衛権を行使できる」という法整備をしたとしても、有事の事態になったときに「行使するかどうか」の判断は、非常に難しくなるだろう。
それは、日本国内の様々な利害関係のぶつかり合いが起こるために、場合によっては政権が吹っ飛ぶような事態となるかも知れない。
いずれにしても、アメリカと対等につきあえる日本となるには、口で言うほど易しいものではないだろう。
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