『江戸時代後期の呉服店を改装した蔵で、観光案内や観光土産品の販売が行われています。』
一行は、二階展示室へと急な階段を上って行く。
『2階の和室では立派な床の間や欄間、敷地にある蔵の様子など見られる。』
縁側に差し込む午後の日差しは優しく、時の過ぎるのを忘れて、いつまでもぼんやりとしていたい気持ちにさせてくれる。
『でも、じっとしていることができないのよね。わたしって。』と、元気なお姉さんのツッコミが入る。
季節ごとに展示物が変わる
『あるある。お宝がいっぱいあるよ!!』
『これ、この額に飾られてあるの高そうよ!』
もう少し、歴史的な価値を鑑賞するような言葉が出てこないものか。
『土浦の花火大会や花火の実物など展示してあるコーナー』
大正時代の街の様子
『霞ヶ浦湖畔に位置する46haの公園。公園のシンボルのオランダ形風車。スポーツ施設、自然観察施設、国民宿舎、レストハウスなどを総合的に整備し、さまざまなスポーツレクリエーションが楽しめる。』
若い時にスポーツに親しみ、身体を鍛えた女性は、いくつになっても歩く姿が美しい。
特に、遠目に見る後姿は、まるでタカラジェンヌのような雰囲気を醸し出すものである。
『 霞ヶ浦総合公園のシンボルであるこの風車は,市制50周年を記念して建てられたもの。展望台からは360°見渡すことができる。』
すっかり木々の葉は散ってしまっている。
きっとその時期には、素敵な紅葉の風景が見られるだろう。
かろうじて残っているドウダンツツジ。
不思議な木琴。
はじめから順番に、リズムだけを合わせて叩けば、綺麗な音階となる。
「赤とんぼの歌」
遠方に広がる湖は『霞ケ浦』である。
『もう、そろそろお昼ね。』
『そうだよ。もうすぐ1時になるよ。』
『公園内のレストランだから、普通のメニューよね。』
『大丈夫。料理はきっとおいしいよ。』
『ほらメニューを見て!日替わりメニューが今日はトンカツ定食だって!!』
『それいいね!いくらなの?』
『720円だって!』
『やっす~い!きまりきまり。』
『いばらき豚って、美味しいので有名よ。』
と言うことで、4人とも昼食はトンカツ定食に決定した。
『ちょっと、このカツ薄いんじゃない? ふつうもう少し厚みがあるんじゃないの。』
『メニューにトンカツ定食980円て書いてあるよ。日替わりだから薄いんじゃないの?』
『なんか、やっぱり薄いよね。このトンカツ。』
わがまま姉さんたちは、大阪のおばちゃんのように言いたい放題ながら、しっかり食べた。
カツはサクサクしてとても美味しかった。
食事後、一行は取手方面へと車を走らせた。
メンバーの一人は、逆方向の水戸方面であったが、3時に待ち合わせの来客があると言う取手方面の住民に合わせて、1時間弱のドライブおしゃべりタイムとなった。
さて、来年は泊りがけの小旅行でも計画しようかと言う話もでた。
その計画が実現されるかどうかは、気まぐれお姉さんたちの、その時の気持ち次第と言うことである。
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