踏み込む3~4日前に、事前に予備発酵させ、発酵のスイッチが入り、発酵がうまく始まったところで、踏み込んでい行くのが最大のポイント。
温床作成3日目で、70℃に発酵し、とてもよい状態で仕込むことができた改良版。
橋本式踏み込み温床の最大の特長は、前もって3~4日前に有機物(炭素系と窒素系)と水を堆肥の原理で予備発酵させておく点。
従来の踏み込み温床の最大の欠点は、温床の熱の不安定なところ。
例えば、踏み込んで最初は低温(外気と同じ温度)で、すぐに数日の間高温(60~70℃)になり、その後20℃以下になってしまいがち。
また、場所によっても発酵温度が違い、育つ苗に熱のムラがそのまま反映してしまうことも不安定要素。
前もって予備発酵をさせておくことで、発酵のスイッチが入っているので、踏み込んでもすぐに発酵が再開され、発酵ムラも少なく温度が安定する。
踏み込みを行う場所も半地下で行うことで、長期間安定的に温床になる。
底はいつも通りワラを交互に敷きつめる。
発酵ホカホカの有機物を踏み込み温床に隅から踏み込んでいく。
発酵中のものは、ムラがなくなるように米ぬかを少々加え混ぜる。
水分の足りない場所には、水を加えながら踏み込んでいく。
その繰り返しで温床が平らになるようにしっかり踏み込んでいく。
踏み込むことで、発酵熱が穏やかになり、長期間発酵してくれるため、苗が2ヶ月間安定して育つ。
さらに一工夫して、土やクン炭そして防草シートを重ね、より地温に近い形で苗が安定してじっくり根を張れるように温床を仕上げていく。