6/28(水) 21:31配信 読売新聞
『 2017年度から始まった低所得世帯の大学生らを対象とする返済不要の「給付型奨学金」について、今年度の進学者の申し込みが5月の締め切り時点で1578件にとどまり、当初の想定を1000件以上も下回っている。
日本学生支援機構は、制度の周知が行き届いていないとみて、受け付けを8月4日まで延長している。
2018年度以降、本格実施される給付型奨学金は、1学年約2万人が対象だが、17年度の進学者は、下宿先から私立に通う成績優秀者と児童養護施設出身者に先行して実施する。希望者は、進学先の学校の推薦を受けて同機構に申し込む。文部科学省は、過去の貸与型奨学金の実績から、約2800人の利用を見込んでいた。
推薦数が伸び悩んでいるのは、児童養護施設出身であれば国公立でも対象になることを知らなかったり、給付型の条件に該当するのに貸与型を申し込んだりしている学生もいるためとみられる。』
『 大学への進学にはお金がかかるよね。親の収入が低かったり、親を頼れなかったりする生徒の中には、学費を自分で用意しなければならない人がいる。学力も意欲もあるのに、お金がなくて進学を諦めざるを得ないこともあるんだ。
学費の助けになるのが奨学金だけど、国の今の奨学金は貸し出しが基本だから、後で返さなければいけない。進学して家を出れば学費のほかに家賃もかかるし、切りつめても数百万円は必要。その多くを借り入れでまかなえば、返済が大変だ。そこで国は、経済的に恵まれない生徒の大学、短大、高専(4、5年)、専門学校への進学を後押しするため、2017年度から、返さなくていい奨学金を始めることにしたんだ。これが給付型奨学金だよ。
対象は、親などが生活保護を受けている世帯や、住民税が非課税の世帯の子どもなど。17年度は、自宅以外から私立に通う人や、児童養護施設から出た人など、特に経済的に厳しい人への支援を先行的に行う。
給付額は、自宅以外から私立なら月4万円。児童養護施設を出た人らには、国公立なら月3万円、私立なら4万円のほか、入学金分24万円が1回だけ支給される。1年目の17年度は、約2800人への給付を見込んでいて、基金を作って在学する4年間分の費用を準備しておく方針だ。
18年度からは対象を広げ、自宅から通う人などへの支援も始まる。自宅から国公立の人は月2万円、自宅以外から国公立の人と自宅から私立の人は3万円だ。給付を受けられる生徒は2万人になるんだって。
対象者は、成績や部活動での成果などから高校側が選んで推薦するんだ。人数の枠は、支援が必要な生徒の割合が多い高校に手厚く配分する。
国は、経済的に支援が必要な人は1学年に6万人余りいると推計している。給付型奨学金だけではカバーしきれない。17年度からは、以前からある貸し出し型の奨学金でも、無利子貸与の枠が拡大されるんだ。今の無利子貸与は一定以上の成績の人に限っているけれど、この絞り込みはやめる予定だよ。(中村剛)』
私が大学生時代だったころは、一般奨学金と特別奨学金があって、特別奨学金は月1万円が支給された。
将来教員になるものは、一定期間教員を務めれば返済しなくともよかった。
残念ながら、私はその制度を知らなかったので申請しなかったが、クラスのほとんどの人が奨学金をもらっていた。2年生の時に申請したが、条件が違ったようでもらえなかった。
四畳半一間の間借りが5千円程度だったから、1万円はかなりの金額だった。
家庭教師で週2回の相場は1万円5千円ぐらいだったので、2家庭やれば3万円稼ぐことができた。
生活費は3万円あればぎりぎり生活が出来た。
特別奨学金と合わせれば、家庭教師バイトをして月に4,5万円になるので、小遣いも含めて自力で卒業できた。
給付型の奨学金は、貧乏な家庭の子にとっては、とてもありがたい制度だと思う。