記事元 東洋経済オンライン 11/30(水) 5:00配信
■かつての価格と大きなギャップ
『 それでは生産農家の現状はどうなのか。レタスなど青果の集荷・販売を手掛けるサンワアグリビジネス(茨城県古河市)の本田量規専務は、「異常な高値が収まっただけで、青果の価格は高止まりが続く」と語る。同社は関東や中部、九州などでレタス農家を組織化しているが、「8~9月の天候不順は全国的だったので、生育不足は全国的な傾向」(同)という。
現在も出荷は例年より少ないままだ。「この出荷量ではスーパーが特売を打つのは難しい」(同)。たとえばレタス。供給が順調な時は一玉98円や128円で売られることも少なくなかった。しかし現状では、198円や258円といった価格が一つの目安になってきている。価格が戻ったといっても、かつての安値とのギャップは大きい。
それ以外の野菜は?
それ以外の青果も高値圏が続きそう。キャベツは群馬県産、白菜は茨城県産のシェアが高く、事実上の「プライスリーダー」だが、それらの出荷が思わしくなく、来年に入っても供給不足が懸念されている。
これから鍋物用に需要の増える白菜は、漬け物など業務用でも品不足が顕著で、業者間で取り合いになっているという。関東圏では11月としては54年ぶりとなった24日の積雪も、白菜の生育状況に影響を与えそうだ。
さらに影響が懸念されるのがジャガイモだ。6~7月の北海道での天候不順で種芋が不足していると言われている。年明け以降、産地は九州などに広がるが、種芋そのものが不足しているため、出荷はしばらく例年を下回る状況が続きそうだ。
■輸入野菜拡大の動き
販売するスーパーでは、野菜の高止まりが消費に与える影響を懸念する声もある。その中で再び起きているのが、輸入野菜を増やす動きだ。首都圏と関西圏に食品スーパーを展開するライフコーポレーションは、来春にかけてタマネギの供給が減ると見越して、タイやオーストラリアからの輸入を検討している。
輸入野菜の活用はカット野菜や業務用でも広がっているようだ。11月下旬には、植物検疫に関する規則改正で検査対象となる病害虫が増え、中国産キャベツなどの輸入が停滞するとも言われたが、現状で影響はほとんどないと見られる。
サンワアグリビジネスの本田氏は「国産の野菜が高止まりする結果、輸入野菜に取って代わられることがこわい」と言う。相場高は農家にとって決して悪い話ではないが、長い目で見れば、国産野菜への需要減につながり、農家自身の首を絞めることにもなりかねない。農家にとっても野菜の安定供給は大きな課題として残されている。』
野菜を作っていて感じることは、毎年安定して作ることが難しいと言うことだ。
種を蒔く時期が少しずれただけで、その後の生育に影響が出たり、芽が出なかったりと大変である。
農家目線で自分の作った野菜を評価したなら、ほとんど利益を出せないのではないかと思う。
例えば、今年の人参は3回種を蒔いても上手く行かなかった。
気を取り直して4回目に挑戦したら何とか上手く行った。
そんな失敗の連続である。
プロの農家は、素人の私たちのような技術上のミスは無いだろう。
しかしながら、今年のような自然災害のような地球規模の天候不順には、対応しきれないと思う。
関東では54年ぶりの雪が降った。
まだ寒さに慣れていない春菊などは、生長点が雪の寒さで凍みてしまったものもある。
全ての露地物の野菜が雪をかぶってしまった。
例年ならまだまだ気温も高く、これから充実して行く時期である。
54年ぶりと言うのは、雪が降ったと言うことで、積雪は観測史上初めてということである。
温暖化の影響だろうか、理由はわからないが近年地球的な大気の移動で、台風の発生の仕方がおかしかったり、雨が降り続いたりと天候が落ち着かない。
最近私の周りでは、プランターに野菜を作ったり、庭の空いたところにトマトやナスを作ったりして楽しむ人が増えている。
もう少し視野を広げると、そこには高齢化で農地を放棄してしまった不耕作地が広がっている。
ちょっと畑を借りて、家庭菜園でもやろうかと考えれば、すぐにでもできそうである。