<以下転載>
『SASPL(サスプル,特定秘密保護法に反対する学生有志の会)の後続団体。
早い話が、1960年代に最盛した学生運動(全学連とか)の21世紀バージョンである。ただし過去の学生運動で、過激派新左翼が起こした浅間山荘やテルアビブ銃乱射事件のような暴力的活動は現在確認されない。
概要
安全保障関連法案や憲法改正に反対する団体。都内の学生らで構成される。活動拠点は東京。
2015年5月3日の憲法記念日に結成された。
毎週金曜日午後7時半から国会議事堂周辺で抗議集会(デモ活動)を開催する他、渋谷など国会周辺以外でもデモ活動を行う。
自由と民主主義・立憲主義の尊重、持続可能な開発と富の再分配、格差社会の是正による生活保障、平和的な外交・安全保障政策を要求している。また革新勢力(リベラル)の結集も標榜している[1]。
彼らを「政治問題に無関心な若者が遂に立ち上がった」「戦争法案/安倍政権を打倒する急先鋒」「ヒップホップのリズムに乗せるという、今風の斬新な政治活動」などと評価する者がいる。
一方で「中指を突き立て(ファックサインをして)、ヘイトスピーチを行う者もいる。平和活動とは思えない」「短的・感情的なセリフを連呼するのみで、中身や理論性がない」「ラップ調で遊び半分に行っている。ふざけている」「自国を守り、世界の平和安定に寄与する法案に反対するのはおかしい」「過激思想的な背景があるのではないか」などと活動を批判・疑問視する声も聞かれる。
このあたりは、60年代の安保闘争(日米安全保障条約闘争)からまるで進歩していないというべきか、これを知らない世代であることを鑑みると『歴史は繰り返す』ということなのであろう。
構成員と活動方法
大凡の構成員数は関東で200人、関西150人、東北30人、沖縄30人である。年齡は18歳から28歳。
1990年代生まれの大学生が中心メンバーである。ただし大学所属が参加の必須条件ではなく、同世代の非大学生も存在する。
構成員間の情報疎通は、LINEなどのSNSを利用する。TwitterとFacebookのアカウントを取得している。
デザイン・デモ・映像・コンテンツ・出版・サロン・広報戦略などを個別に担当する”班”に分かれて、それぞれに各構成員が分かれて所属している。「サロン」とは、「勉強会」の概念に近い。デモ班はデモ活動の撮影、デザイン班はプラカードやウェブサイトのデザイン、出版班は文字通り書籍の出版を準備している。
いち構成員である奥田愛基が繁盛にメディアで取り上げられるが、SEALDs内に明確なリーダーというものはない。彼もSEALDsの代表ではない。
コンビニエンストアのネットプリントを利用し、全国の反対派にプラカードを配布している。またヒップホップ調の音楽に合わせて、シュプレヒコールを叫び、プラカードなども同時に揺らす。
ハードルが高い「政治活動参加」を、SEALDsの斬新な活動が功を奏し、一気に「学生でも参加しやすく」した[2][3][4]。また全国各地において、次々と派生団体や若者主体の団体の設立が行われた。SEALDsはその原動力となった。
他政治団体との関係
「特定の政党は支持していない。保守・革新・改憲・護憲など、様々なポリティカルコンパスに位置する人間が集合し、連帯している」との内容を、SEALDsの奥田は中央公聴会で述べた[5]。
保守派から日本共産党や日本民主青年同盟(民青同)、新左翼(全学連、革命的共産主義者同盟全国委員(中核派)、日本革命的共産主義者同盟革命的マルクス主義派(革マル派)など一般的には極左暴力集団)との関係性を指摘されている。ただし全学連のビラまきをSEALDsは妨害している[6]。
また東スポの取材を受けた公安関係者は「政治的思想のない普通の人達であり、共産党や民青同が背後に関わっていないと判断している」と回答した[7]。
漫画家の小林よしのりはあるSEALDs構成員と会談し、「政党・政治運動団体・特定のイデオロギーで統一された集団ではない。護憲か改憲かの意見はメンバー同士で食い違う。戦争反対でリベラル的傾向[8]が見られるが、憲法9条より立憲主義を守るべき、という立場でSNSを利用し集結する集団である」と評している[9]。
ただし中道政党とされる維新の党・初鹿明博、中道左派政党とされる民主党の細野豪志や枝野幸男[10]、菅直人、小西洋之、社民党の吉田忠智[11]や福島瑞穂[12]、日本共産党の小池晃[13]や志位和夫[14]、生活の党(略)の山本太郎など各議員が、彼らの前での演説やメッセージの寄稿をしている[15]。
またSEALDsが使用した街宣車のナンバープレートと車種が、全労連所有車両と同一である疑惑が持ち上がる。これに関して、SEALDsの中心メンバー・奥田愛基は、全労連からの借用を認めた[16]。
2015年7月31日、「安保関連法案に反対する学者の会」と合同でデモ活動を行う[17]。この団体は学者や大学関係者で構成され、安保法案に反対している。
名称の由来とSEALDs関係団体
名称のSEALDsは、"Students Emergency Action for Liberal Democracy s"の略称とされる。複数形となっているのは、全国規模に活動が波及することを祈願しているという[18]。英語のShield(s)とも懸け、「日本の自由と民主主義を守る『盾たち(シールズ)』になる」という意味合いも持つ[19]。
SEALDsの名を冠した団体が全国各地にある。また東京のSEALDsと他地域のSEALDs、その他全国各地の学生団体は連携している。各団体の構成員は、自分の所属する団体の管轄範囲以外であっても、各地のデモ活動へ協力参加している。
”SEALDs KANSAI”と”SEALDs TOHOKU”と称する団体が関西と東北に設置され、神戸や京都など関西各地、仙台、山形でデモ活動をしている。札幌の学生団体「戦争したくなくてふるえる。」とは、共同で抗議活動を行った[20]。
2015年8月15日の終戦記念日には、SEALDsの沖縄県内組織である”SEALDs RYUKYU”(シールズ琉球)が発足。SEALDsの中心メンバーである沖縄県宜野湾市出身の元山仁士郎が設立に関与した[21]。
2015年9月8日、”SEALDs TOKAI”の鍵付アカウントが解除された。彼らは中京圏を活動領域とし、2015年9月13日に名古屋駅西口噴水広場で、初のデモ活動を行う予定である。
この団体に倣った、団体”OLDs”がある。これは60〜70代の高齢者が中心の安保法政反対団体。時に激情的な抗議活動を行うSEALDsとは異なり、かなり落ち着いた雰囲気で活動をしている。活動拠点は過熱した抗議行動が続く国会議事堂前や若者の中心地・原宿ではなく、巣鴨。SEALDsの主張と内容は変わらないが、別名「おばあちゃんの渋谷」の巣鴨や地元の駅で、静かに訴えることを目的としている。
このOLDsに誘発され、30〜60代が中心の団体”MIDDLEs”も発足した[22]。
また2015年8月20日には、東京都の教職員で構成される”TOLDs”が声明文を発表した[23]。TOLDsは、”TokyoのLiberalでDemocraticなSensei”の略とされる。
2015年8月28日、海外在住の日本人構成員の”OVERSEAs”を結成された[24]。
活動歴
2015年8月23日、全国各地64団体による安保法案反対デモが一斉に開催された。SEALDsが発起し、各地の安保法案反対団体に呼びかけたとされている[25]。
2015年8月30日の安保法案反対デモ「国会10万人・全国100万人大行動」では、全国各地に拠点を置く安保法案反対団体が合流し、SEALDsと共に国会前でデモを繰り広げた[26]。主催者発表で12万人(警察発表は3万人)を動員し、SEALDsと同様の若者主体・親世代・高齢者・部分的な創価学会員など幅広い世代が集結させた原動因に、SEALDsの存在があるとされる[27]。
2015年9月2日、SEALDs独自の「戦後70年宣言文」を発表した。なおこの日は、大日本帝国がポツダム宣言の降伏文書に署名してから70年に当たる。ただし宣言文であり、談話とは銘打っていない。
内容は以下の通りである。
アジア・太平洋戦争が終わりを告げてから、70年の歳月が流れました。私たちは、そのうちの20年程度しか生きていません。戦争の時代を生きていない私たちには、知らないこと、知りえないことが数多くあります。しかしだからといって、過去と向き合うことを諦めません。私たちは、過去を真摯に引き受け、平和な未来をつくります。
満州事変に端を発する先の戦争において、日本は近隣諸国をはじめとする多くの国や地域を侵略し、その一部を植民地として支配しました。多くの人々に被害を及ぼし、尊厳を損い、命を奪いました。私たちは、この国が二度と同じ過ちを繰り返さないために、その過去と真剣に向き合い、自らの責任を果たしていきます。
先の戦争においては、民間人を含む多くの日本人も犠牲になりました。地上戦の舞台となった沖縄では、旧日本軍の強制による集団自決が行われました。広島・長崎には、原子爆弾が投下されました。数多くの兵士が、望まない戦闘に加担させられ、命を落としました。他にも多くの人々が、空襲や飢え、病気などで命を失いました。私たちは、決してこの悲劇を忘れるわけにはいきません。
過去の戦争や植民地支配が生み出した不幸は、今日まで続いています。被爆の後遺症に苦しむ人々や、尊厳を傷つけられたままの元従軍慰安婦の方々をはじめ、多くの人々の身体的・精神的な傷は、そう簡単に癒えるものではありません。さらに、被爆者の子孫や在日朝鮮・韓国人に対する差別や偏見などはいまなお残っています。また沖縄の過度な基地負担も、先の戦争が生み出した問題です。私たちは、戦争によって生じた数々の苦痛と無関係ではありません。
日本は戦後70年間、直接的には戦闘行為に参加せず、曲がりなりにも平和国家としての歩みを続けてきました。その歩みは、多くの先人たちが、先の戦争をふまえてつくられた日本国憲法の精神、とりわけ平和主義の理念を持ちつづけ、幾多の努力を重ねてきた結果です。だからこそ私たちは、平和国家であることのありがたみを噛みしめ、次の世代に受け継いでいこうと思います。
しかしながら、平和主義の理念は、イラク戦争への実質的な協力などによって危機に瀕してきました。そしていま、日本国憲法に違反する安全保障関連法案が、強行採決されようとしています。政府は国会での議論も十分にせず、最低限の説明責任も果たしていません。自衛隊が提供した弾薬が、誰かの命を奪うこと、そして、自衛隊員やこの国に生きる人々、海外に暮らす日本人の命が、危険にさらされることを許すわけにはいきません。
私たちは、尊い命を軽んじる態度を、歴史から学ぼうとしない不誠実な姿勢を、目先の利益に捉われる偏狭な考えを、立憲主義や民主主義の軽視を、権力による情報統制を、「積極的平和主義」という偽りの平和を、決して認めません。私たちは、二度と同じ過ちを繰り返さないために、自由と民主主義を守っていきます。
私たちは、戦後70年という節目にあたって、平和の尊さをあらためて強く胸に刻みます。私たちは、戦争の記憶と多くの犠牲のうえにあるこの国に生きるものとして、武力による問題解決に反対します。核の恐ろしさを目の当たりにした被爆国に生きるものとして、核兵器の廃絶を求めます。私たちは「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼し」、ナショナリズムにとらわれず、世界中の仲間たちと協力し、「全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを」目指します。
私たちは、自分の頭で思考し、判断し、行動していきます。それを不断に続けていきます。偏見や差別を許さず、思想・信条・宗教・文化・人種・民族・国籍・性別や性的指向性・世代・障害の有無などの様々な違いを超えて、他者を尊重し、共に手をとりあって生きる道を切り開いていきます。
平和な未来をつくるために、過去と真摯に向き合い、努力していくことをここに誓って、戦後70年にあたっての宣言とします。
自由と民主主義のための学生緊急行動(SEALDs)
※SEALDs公式ホームページから引用
2015年9月15日、参院特別委の中央公聴会が国会で開催された。6人の公述人の1人として、SEALDsの中心メンバーである奥田愛基が、安保法案反対の意見を述べた。奥田は公募した95人から民主党が推薦した。
公聴会前日までは、茶髪とTシャツ姿で抗議活動をしていた。しかし今回は午前中に購入したスーツを着こなし、黒髪で現れた。奥田は「僕はみんなの代表ではない。みんなが個人として来ている。それを伝えに国会に行く」と国会前で宣言していた。
公聴会では
「私たちが世論を作り出したのではない。この状況をつくったのは紛れもなく与党の皆さんです。国会答弁や理解しがたい例え話を見て、不安に感じた人が声を上げ始めた」
「議員の顔を、淡々と訴えた。「自分の信じる正しさに向かい、勇気を出して、孤独に思考し、判断し、行動して下さい」
などと発言した[28][29][30]。
2015年9月16日、東京・有楽町にある日本外国特派員協会で記者会見を行う。安全保障関連法案は違憲であり、採決を見送るよう訴えた。この会見で安保法案成立後は、安保法案に賛成した議員への落選運動を展開し、活動内容をシフトする旨を発表した。この落選運動は、次回の国政選挙期間中に行われる予定である[31]。
公聴会の開催された9月15日から、安保法案採決の9月19日まで連日国会前でデモ活動が行われた。その後、安保法案は参議院本会議の採決を得て可決・成立し、SEALDsなどの反対派は敗北を喫した。
成立後、群衆の面前に立った奥田は、
「今日は終わりじゃなくて安倍政権を倒す始まりの日。全然悲愴感なんてないです。憤りしかない。賛成議員を落選させよう。次の試合に勝つしかないでしょ。選挙に行こうよ!」[32]
「憲法違反で政策的にもめちゃくちゃなこの法案は、廃案しかない。そして、どんなことがあっても、民主主義は終わんないんだ。主権在民という言葉が信じられるんだったら、もう一回、何かできるでしょう? 絶対あきらめねーぞ!」[33]
などとコメントを述べた。
2015年9月22日〜23日、千代田区・日比谷公会堂と渋谷区・代々木公園において、脱原発・反安保法集会が開催された。ここに部分的なSEALDsのメンバーが参加した[34][35]。中心メンバーとよく取り上げられる奥田の参加が確認されている。ただしSEALDs本体が脱原発主張を含む活動への参加を呼びかけているかは不明である。
23日、奥田は「今こそ『憲法を守れ』と叫びましょう。安保法案が成立しても、メンバーは悲しみに暮れていません。法案の成立は、平和の損失を意味します。私たちは過去と異なる斬新な活動方法で、世代を越えた闘争の準備ができるのです。」という内容のメッセージを述べた[36]。
SEALDs琉球の設立に関与したメンバーの元山仁士郎も、「この安保法は数の暴力であり、沖縄の基地移設問題でも原因は同じです。戦後、この平和憲法と人権を与えてくれた先人達の努力に報いるべく、この運動を続けていきたいと思います。」と述べた[37]。
騒動
2015年7月22日、自民党で政務調査会調査役を務める著述家・田村重信(@shigenobutamura)が、
という内容のツイートを発信し、炎上騒ぎとなる。自称ブロガー・坂眞が運営するブログのソーシャルボタンをクリックし、この内容がそのままツイートされたと思われる。後に、この彼のツイートは削除されている。
この件について自民党は「個人の意見であり、党の見解ではない」としている[39]。
2015年6月21日、SEALDs KANSAIの公式Twitterアカウント(@SEALDs_Kansai)で
この国は安倍さんのものではない。この国は一部の政治家や金持ちのものではない。この国は沖縄の人のものであり福島の人のものであり在日外国人のものであり障がいを持つ人のものであり性的マイノリティのものであり僕の恋人、家族、そして僕の国だ![40]
と発言した。同年8月1日頃から、これを「日本人・マジョリティへの差別」と捉えた保守系ネットユーザーを中心に批判が続出する。このうち、「日本は在日外国人の物でもある」という主張は日本国憲法に基づく国民主権の否定でもあり、彼らが一貫して唱える憲法順守の精神とも自己矛盾する。
2015年7月31日、自民党の衆議院議員・武藤貴也(@takaya_mutou)が
SEALDsという学生集団が自由と民主主義のために行動すると言って、国会前でマイクを持ち演説をしてるが、彼ら彼女らの主張は『だって戦争に行きたくないじゃん』という自分中心、極端な利己的考えに基づく。利己的個人主義がここまで蔓延したのは戦後教育のせいだろうと思うが、非常に残念だ[41]
とSEALDsを批判するツイートを行い、賛同と批判の論争が起こった[42][43]。またこれを契機に彼が過去に投稿したブログの内容が注目される[44]。
8月4日、武藤は「安全保障関連法案が成立しても戦争に行くことはないのに、間違った情報に基づいて若い人たちが誤解したり、だまされたりしていることがあると思う。ブログなどに書き込みの真意を書いたので、見てもらいたい」と述べ、発言を撤回しない方針を明らかにした[45]。
この発言に対し、SEALDsメンバーの10代女性・ほなみ(@hnm_3433)が
まじで辞職しろ。お前は戦争になっても戦地に行かないからな。上から眺めてるだけだからな。だから平気でそーゆうクソ発言できるんだな。お前の方が自己中だし利己的だわ。ふざけんなよ。てめーの体のすべての穴に五寸釘ぶち込むぞ[46]
と武藤貴也のツイートリンクを含む殺人予告とも受け取れる発言をした。その後、このアカウントは通報の上、凍結された。凍結後、彼女はアカウントを再度取得し「毎日私のほうが脅迫を受けてきた」「武藤議員の発言のほうが強迫行為である」と発言した[47]。9月9日現在、彼女のアカウントは非公開設定にされているが、別のアカウントでTwitterを再開している。
デモ参加者は人生を詰む
このようなデモ参加者を、公安調査庁や公安警察が監視しており、身辺調査をしている。企業側にはデモ参加者の情報が周知されている。そのため、デモ参加者が就職活動を行うと、結果的に良い就職が出来ない。最悪の場合は人生を詰む・・・とする説がネット上に出回っている。
これに対し、個人の思想信条などに関する質問・履歴書記入要求・身辺調査・内定取消などは、真っ当な会社であれば行わない[48]。また、企業側が身辺調査をするほど暇ではない、などの反論意見がある[49]。反安保の言論萎縮を目的とする保守層によるデマ流布、とする見方もある[50]。
福岡県行橋市の市議会議員・小坪慎也はデモ参加は就職活動に不利になるという説を支持、補強している[51]。
言うまでもなく、自ら顔や実名を晒しているデモ参加者については、公安・企業側が把握している可能性も考えられる。(デモ活動時や報道機関、自身のSNSアカウントなどで公表している場合、顔写真の撮影や氏名の登録、それらを起点とした身辺調査は論理的に可能)
また就職差別に該当する質問や内定取消などの行為自体は違法ではなく、口外しない限り会社の評判を失墜させることもない。
1963年3月には、三菱樹脂事件が発生した。学生運動に参加した大学生が、三菱樹脂株式会社の面接で学生運動の有無を問われ、嘘の回答を行った。その後企業側が身辺調査行い、60年代安保闘争に参加していた事実が発覚し、面接の回答内容が詐欺だとして内定を取り消した。
最高裁まで争われ、差し戻された高裁で和解が成立した。被雇用者の「思想・信条の自由」と使用者「企業の経済活動ないし営業の自由」は両者とも憲法あり、憲法は「国家」と「民」の関係と想定されていたため、それが「民(被雇用者)」と「民(使用者)」とではどう適用されるかが争点となった。
最高裁は「民法の規定で解釈もできるが、憲法の人権規定は市民間では原則直接規定されることはない」「就職活動の思想調査及び雇用拒否が違法となるわけではない」と判断したが、「雇用での議論が十分ではない」差し戻された。1976年3月、差し戻された東京高裁で和解が成立した。
1962年には、私立・昭和女子大の学生が退学処分となる(昭和女子大事件)。「政治運動を行う際には、大学への届け出と大学の指導を受ける必要が有る」と規定されていた学則を守らなかったため、再三大学側と学生側で開議されたが、学生側は拒否し続け大学の誹謗を続けた。最高裁は「私立大学において無届けの学校外団体へ参加したことを理由とする退学処分は妥当」と認め、原告側は敗訴した。
民主党の参議院議員・有田芳生(@aritayoshifu)は、
公安当局はSEALDsの中心メンバーについて出身地の県警まで動員して調べたが「家族や交友関係を調べても、特定の政治的背景はなかったという報告があげられた」(「『若者デモ』に怯える安倍官邸」、「選択」8月号)。「政治的背景」を何とか創作しないと不安で仕方がないのでしょう。[52]
とするツイートを投稿し、公安当局によるSEALDsメンバーの身辺調査についての可能性を言及した。
有田がこのツイート内で引用した雑誌「選択」の『若者デモ』に怯える安倍官邸」では、7月17日に自民党の衆議院議員・萩生田光一が「SEALDsは、警視庁の公安部がマークする団体で、革マルから豊富に資金提供を受けている」と発言したとされている。』
1.*SEALDsのホームページより
2.*なぜ彼女たちは「国会前」で声を上げるのか?「SEALDs」女子学生に聞く(前編)(弁護士ドットコム・2015年09月13日)
3.*安全保障関連法成立後のSEALDs 賛成議員の落選運動を展開する(Jcastニュース・2015年9月16日)
4.*得意分野生かし「デモ班」「映像班」「デザイン班」が巧みな連携(日刊ゲンダイ・2015年7月31日)
5.*SEALDs奥田氏「憲法の無視は国民の無視と同じ」(ログミー・2015年9月17日)
6.*YouTube:2015.07.24国会前で全学連を排除するSEALDs防衛隊
7.*安保反対デモで注目されるSEALDs 共産党が接近を試みるも成功せず?(東スポWeb・2015年7月25日)
8.*日本と海外のリベラルの概念は、異なる可能性があり注意が必要である。例としてアメリカの民主党は何回か戦争を起こしている。
9.*SEALDsのメンバーに会ってきた(小林よしのり公式ホームページ・2015年8月8日)
10.*民主党広報
11.*YouTube:7.15 SEALDs 吉田忠智社民党党首
12.*YouTube:2015.07.16「強行採決反対!国会正門前行動」SEALDs:福島瑞穂参議院議員【6/16】
13.*SEALDs(自由と民主主義のための学生緊急行動)1万5000人抗議 国会前(しんぶん赤旗・2015年7月11日)
14.*大阪 これ民主主義でない(しんぶん赤旗・2015年7月16日)
15.*【画像】「戦争法案反対」デモに山本太郎・菅直人・有田芳生・志位和夫・小西裕之・赤旗・維新の党・SEALDsら集結(保守速報・2015年06月28日)
16.*SEALDsへの侮蔑を引用ツイート 自民幹部職員が大炎上(日刊ゲンダイ・2015年7月26日)
17.*「SEALDs」と学者の会が合体 反安保法案共同デモ(朝日新聞・2015年7月31日)
18.*民主主義を取り戻そう 体制一新しきょう集会(神奈川新聞・2015年5月3日)
19.*民主主義守る盾になる(しんぶん赤旗・2015年5月5日)
20.*YouTube:戦争したくなくてふるえる Sealds国会前へ20150717
21.*SEALDs琉球、終戦記念日に発足 元山仁士郎さん「若い世代が考える場に」(沖縄タイムス・2015年8月15日)
22.*「OLDs」巣鴨から訴える(朝日新聞・全国版30面・2015年8月9日)
23.*都教員「教え子戦場に送らない」 有志が安保反対声明(西日本新聞・2015年8月20日)
24.*安保法案反対の海外在住者 「オーバーシーズ」結成(東京新聞・2015年8月28日)
25.*日青年團體發起全國反安保法集會(2015年8月25日・成報網)
26.*きょう8・30大行動 成功へ全世代一つに(しんぶん赤旗・2015年8月30日)
27.*2015年8月31日放送の報道ステーションより(SEALDsのFacebook投稿/dailymotion)
28.*(ウォッチ安保国会)「憲法の危機」思いは一つ 学生団体のメンバーと元最高裁判事(朝日・2015年9月16日)
29.*安保公聴会にSEALDsメンバー 民主が推薦(産経・2015年9月14日)
30.*YouTube:【SEALDs奥田愛基】 国会 平和安全 公聴会 2015年9月15日 最新
31.*安全保障関連法成立後のSEALDs 賛成議員の落選運動を展開する(Jcastニュース・2015年9月16日)
32.*「今日は安倍政権倒す始まりの日」 SEALDsが放つ“次の一手”(日刊ゲンダイ・2015年9月20日)
33.*安保法案が成立 SEALDs 奥田愛基さん「民主主義は終わらない、絶対あきらめねーぞ!」(The Huffington Post・2015年9月19日)
34.*日本“五连休”最后一天 民众重聚街头抗议安倍战争法案(环球网・2015年9月24日)
35.*反安保法の「SEALDs」、今度は脱原発集会に合流(産経ニュース・2015年9月22日)
36.*日本2.5万民众举行反安保法集会 呼吁找回民主主义(环球网・2015年9月23日)
37.*涩谷聚2.5万人集会抗议安保法案 八旬老人怒斥蹂躏宪法行为(新华网・2015年9月24日)
38.*@shigenobutamuraのTweet・2015年7月22日12時59分(削除済)
39.*SEALDsへの侮蔑を引用ツイート 自民幹部職員が大炎上(日刊ゲンダイ・2015年7月26日)
40.*@SEALDs_KansaiのTweet・2015年6月21日16時13分
41.*@takaya_mutouのTweet・2015年7月31日午前1時41分
42.*人権まるごと否定する議員…大丈夫か自民党(日刊スポーツ・2015年8月3日)
43.*自民党・武藤貴也衆院議員 安保関連法案に反対するSEALDsを「利己的」と批判(livedoornews・2015年8月2日)
44.*日本国憲法によって破壊された日本人的価値観。(武藤貴也オフィシャルブログ・2012年7月23日)
45.*武藤議員 ツイッター書き込み撤回しない(NHK・2015年8月4日)
46.*@hnm_3433のTweet・2015年8月1日14時34分
47.*脅迫で垢凍結されたSEALDsほなみさん、別垢で早速復活→ まるで反省していない…(togetter)
48.*就職差別につながるおそれのある不適切な質問の例
49.*デモに参加すると就職に不利? 「人生詰む」飛び交う(朝日新聞・2015年7月30日)
50.*学生たちのデモ団体SEALDsにデマ攻撃と公安を使った揺さぶり...安倍政権の体質は中国共産党と変わらない!(リテラ・2015年7月29日)
51.*#SEALDs の皆さんへ①就職できなくて #ふるえる(2015年7月26日)
52.*@aritayoshifuのTweet・2015年8月3日16時33分
53.*若者たち つながる(しんぶん赤旗・2015年9月2日)
54.*当掲示板のレス番号99と127などで在日コリアン及び関係者によるTwitter投稿を根拠に、在日がSEALDsの活動に関与している、と主張する者がいる。
55.*新左翼系の新聞社・人民新聞が、しばき隊構成員の一人を「シールズと仲のいい」と記述。対抗勢力のなかに潜むナショナリズムの影(2015年7月30日)