fc2ブログ

プロフィール

のじさん

Author:のじさん
200坪の菜園に100種類の野菜を育てる。畑の一画に秘密基地を作ってにわとりや金魚、メダカを育てている。冬には薪ストーブを燃やして暖を取り、コーヒーを飲む。都会に近い所で田舎風の暮らしを求めて、定年後の余暇時間を楽しんでいる。そんなライフスタイルの情報を発信していきます。

最新記事

最新コメント

月別アーカイブ

カテゴリ

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

ブロとも申請フォーム

QRコード

QR

炭素率の高い落ち葉を鍬込む効果

12月16日の午前中にジャガイモを掘り起こした畑。
午後に、山に行って落ち葉をたくさん集めてきた。
そして、大きな袋3個分の落ち葉を、大量に畑に撒いた。





その後耕耘機で、落ち葉を土壌に鋤き込んだ。
さらに2回目の耕耘をして、さらに落ち葉を土に混ぜ込む。
結局3回耕耘した。




最近耳にする『炭素循環農法』と云うものがある。

簡単に説明すれば、落ち葉やもみ殻、木屑などの炭素率の高い発酵しにくい有機物を、そのままの形で土壌に鋤き込み、無肥料、無農薬で美味しい野菜を作る農法である。

畑に鋤き込んだ有機物は、土の中で時間を掛けてゆっくりと分解する。
分解する主役となるのが、何万種類と存在する糸状菌等の微生物である。
微生物による発酵・分解過程において、土は団粒化し、ふかふかの土壌となっていく。野菜は丈夫な根を伸ばし、大きく育った葉によって光合成が活発に行われれ、肥料分の少ない土壌ながらも、美味しい野菜が育つことだろう。

しかしながら、私が行っているのは、その炭素循環農法では無い。

それに似通った普通の栽培である。

肥料を適度に使い、収量を増やし、さらに美味しく作ろうと思っている。
炭素循環農法では、あまり評価していない「腐植酸」を、私は評価している。
今年導入した『アズミン』という資材は、腐葉土の50倍近い腐植物質を含んでいる。腐植酸が土壌微生物の多様化に一役買っているということが、最近の農業科学で注目されているようだ。すなわち、より多くの微生物の力を借りて土壌を改良して、美味しい野菜を作ろうとしているのである。

炭素率の高い落ち葉を投入しても、それが肥料となって野菜に吸収されるまでには、時間がかかるし肥料分も少ないはずだ。

堆肥を投入したり、ボカシ肥料を与えれば、より早くたくさんの肥料分を野菜に吸収させることができる。
もちろん化成肥料も使う。
有機肥料だけでは、足りない肥料分も出てくるだろう。
それを補う意味で、高度化成肥料を補助的に使っている。

炭素で菌や微生物の動きを活性化させる
これは、炭素循環農法の仕組みを一言で表している感じの文章だ。

炭素と云うのは、炭水化物であり、それを分解するのが糸状菌や放射菌である。
つまり炭素率の高い有機物は、菌や微生物の餌となって土壌の微生物の多様化に一役買うという感じだろう。
それはすなわち豊かな土壌を形成することでもある。

私は、この部分のことには、全く異論はない。

野菜作りは、土作りのごとくである。


あれから2か月半が過ぎた。
落ち葉を鍬込んだ後に、自然の腐葉土をたくさん採集して来て撒いて、耕した。
この畝では、ミニトマトを作る予定である。
簡易雨除けハウスで無く、完全に閉じたミニハウスにしようと考えている。






1月19日に腐植の進んだ腐葉土を撒いた画像である。
その後耕耘機で鋤きこんだ。





炭素率の比較的高い(30~40)緑肥を、畑に鋤き込む方法がある。
土壌改良の目的である。

 











Q 野菜の土づくりに「石灰窒素+わら」、「石灰窒素+青刈り作物」等のすき込みが、良いと云われていますが、教えて下さい。
 
 
A 野菜畑は良質堆肥を多量に必要としますが、確保が難しいため代替として、わらや青刈り作物に石灰窒素を加えてすき込むことが行われています。その効果として次の点があります。
 1.わらや青刈り作物の腐熟を促進します。
 2.特に青刈り作物を栽培し、すき込むと土壌の生物性が改善され連作障害回避に役立ちます。
 3.青刈り作物(緑肥作物)のなかにはギニアグラス(ナツカゼ)、エン麦(ニューオーツ)、マメ科(ネマクリーン、クロタラリア、エビスグサ)、マリーゴールド(アフリカントール)のようにセンチュウ抑制効果のある作物があります。
 石灰窒素のセンチュウ防除効果と合わせれば、さらに相乗的な防除効果が期待されます。
 4.また、夏場の青刈り作物のすき込みは害虫の発生源になりやすいが、石灰窒素を使用すると腐熟促進により害虫の発生をおさえられます。
 5.ニンジン、ダイコンなどの根菜類の栽培では未熟有機物があると岐根の原因となるが、石灰窒素を併用しすき込むと腐熟が速くなり播種までの期間を短縮し岐根の発生を少なくします。
 青刈り作物の炭素率は稲わらに比べると低く平均して3040です。しかし、ソルゴーのすき込み量が多い場合は、相当量の施用が必要です。
愛知県農総試の結果では効果が認められており添加する量も炭素率の矯正を目的とするよりも多くなっています。






スポンサーサイト



自然の腐葉土を集めて自家製培養土を作る

培養土は、普通は園芸店に並んでいるものを、購入する。
例えば、以下の資材のように。
ネットで検索したものだ。

通常販売価格 (税込) 560 円 千葉県は送料615円
重量(kg):約8.25
適応植物:鉢花、草花等、トマト、ナス、ピーマン等
配合:粒土、バーミキュライト、パーライト、軽石




少量の野菜を作るのであれば、上記のような14リットル入りの1袋を買えば、間に合ってしまうだろう。
しかし、私の場合には、野菜のほとんどが種から苗作りをするので、たくさんの培養土を使う。
上記の袋なら、1年に20袋ぐらいは楽に使ってしまう。それだけで1万円を超えてしまう。

趣味の野菜作りなので、出来るだけお金を使うのは少なくしたい。
そのため、種も出来るだけ自家採種している。もちろん固定種や在来種で美味しい野菜の種を選んでいる。


今週1週間は、催芽蒔きで発根させた種を、ポットに埋めて発芽させる準備で忙しくなるだろう。当然ながらたくさんの培養土を使うことになる。

先日、山から自然の腐葉土を集めて来ておいたものを、篩で余分なゴミをとり培養土を作成した。採集してきた場所の違いで、色も違うし落ち葉の種類も違うだろう。それで、ミックスすることにした。

培養土の配合は、白井市と我孫子市の腐葉土を1対1にした。
そこに木灰を加えて、ph調整をした。木灰の混入量は適当である。
篩にかけて大きな団粒は、ゴロ土にしてポットの下部に入れた。

 







白井市と我孫子市の腐葉土では色が全く違う。

 




秘密基地の回りの山の腐葉土(我孫子市)

 



篩にかけた培養土

 






下の画像は、白井市の山の中の道路淵から落ち葉を集めた下の黒い腐植を採集した。


落ち葉が、アスファルトに積もり腐葉土になった土を、削り取って採集してきた。

道路に落ちた落ち葉は、車に踏みつけられ、何年もの間に土と混ざって腐植の多い真っ黒な土となっている。

 





真っ黒な腐葉土(白井市)
 


周りが自然環境に囲まれた場所なので、落ち葉を集めることも腐植に富んだ腐葉土を集めることも容易である。
野菜作りの一環として、自家製培養土を作るのも一つの楽しみである。



下の画像は、自家製培養土をポットに入れた物である。






苦土石灰と草木灰の効用

≪苦土石灰の成分や良い効果5つ≫

「苦土」はマグネシウム、「石灰」はカルシウムのことを指す。

①酸性になった土を中性にする。
酸性の土壌は、植物の生育に必要な「リン酸」や「ミネラル」を、植物が吸収できない形に変換されてしまうため、生育に影響が出たり、花や実をつけることができなくなったり、葉っぱが黄色く変色し、光合成がきっちりと行えないなど、様々な障害が出る場合がある。
 
②カルシウムの補給この苦土石灰で土壌の調整を行うことで、カルシウムを多く含んだ土壌を作ることができる。
すなわちカルシウムを豊富に含んだ野菜を作ることができ、根がしっかりと育ち、病害虫にも抵抗する力が強くなるので、元気に大きく育ちやすくなる。
 
③苦土石灰で土壌の調整を行うことで、マグネシウムも多く含んだ土壌を作ることができる。
マグネシウムは、植物にとって欠かせない葉緑体を構成している成分。
植物の生育時にマグネシウムが足りないと、葉緑体をしっかり作ることができなくなり、見た目としては、葉が黄色く変色していく。
植物は葉緑体を使って光合成を行うので、マグネシウムが足りないときちんと成長できなくなってしまう。
 
④家庭菜園向けの穏やかな効果家庭菜園向けの穏やかな効果が得られることです。
 
⑤天然由来で土作りに安心して使える苦土石灰は、天然の成分、安心して使える。
しかも、安価で手に入れやすいところも嬉しい。

 
≪草木灰の効用≫
 
草木灰とは、草や木を燃焼させた後の灰である。
カリウム(草木灰には炭酸カリウムが多く含まれる。)と石灰分を含む肥料になる。
水溶性のカリウムが多く即効性がある。
肥料成分は灰にした植物により異なり、木灰ではカリウム7%、石灰分20%程度、ワラ灰ではカリ6%、石灰分2%程度である。落葉、枯草、ワラなどを燃焼させれば自給できるが市販品もある。
 
加里(カリ・カリウム)は主に作物の根や球根を肥らせ、根菜類を育てる際には決して欠かせない肥料のひとつ。
カリウムが欠乏してくると、葉のフチから徐々に色が抜けるような枯れ方をするのが特徴。
また、加里はマグネシウムと拮抗作用があるため過剰に施肥するとマグネシウム欠乏を引き起こす原因となるので欠乏することより過剰に与えないように注意。




米糠ボカシの完成とその吸収のされ方

完成した米糠ボカシを乾かしていたもの。
紙袋に入れて保管する。





紙袋は、にわとりの飼料で使ったもの。



今回で3袋分が出来た。



今回完成したボカシ肥料を、先ほどのトレイに入れて、乾かす。






今回で乾かすのは第4弾となる。
今年は例年になく、糠がたくさん手に入ったので、出来るだけたくさんボカシ肥料を作ろうと思っている。






米糠納豆菌ボカシは、完成したボカシを種菌として、混ぜている。
そうすると2日後ぐらいに50℃ぐらいまで温度上昇して、発酵が早い。





糠だけでは肥料分が少ないので、吸収されやすい化成肥料を混入させた。

腐植がたくさん含まれているアズミン、リン酸が吸収されやすいバッドグアノ、そして、カリ分が多く含まれている木灰を約500gずつ混ぜた。




約500gぐらいずつ準備した。
アズミン(腐植)       バッドグアノ(フミン酸リン)     灰(カリ)

    
    


1回分の米糠ボカシの量
90cm×60㎝×10㎝ = 約54リットル




ボカシ肥料の良さとは?
 
『納豆菌で米ぬかを発酵させて、米ぬかの栄養分の塊を分解し、植物が吸収しやすい形にする。
発酵されたボカシ肥料の養分は、イオン化され、植物が吸収しやすい肥料の形になっている。
また、ボカシ肥料は、土の中に住む微生物の栄養分ともなり、土壌の改良もできる。』

糠のような有機物では、植物はその栄養を吸収できない。
有機物が微生物によって発酵され、イオンと云う形の無機物に分解されて初めて、植物に吸収される。そのためボカシ肥料は、液肥と同じように素早く植物に吸収される肥料であることがわかる。

以下の画像は、発酵菌によってつくられた上質ボカシが、アミノ態と云うイオン物質に変化して、植物に直接吸収される行程を示した図である。

一般的な有機物は、土壌の微生物によってかなりの時間を掛けて、様々な物質に分解されていく。そして根によって吸収された後に、葉による光合成などの力を借りて初めてアミノ酸と云う大事な物質が作られることになる。



 



一般的に作られている「ぼかし肥料」の混ぜ合わせ例

油かす、鶏糞、魚粉、骨粉、米糠 を層に薄く重ね水を加えながら山土とゼオライトを混ぜた土とよく混ぜる。
 
水分は50~55%に調整。
 
温度が50℃になったら切り返しを行い、これを3~5回繰り返す。
(55℃以上になると焼けボカシとなり肥料分が落ちる)
 
切り返しを終えたら薄く広げて乾燥させ、発酵を止めて袋に入れて保存。





腐葉土の使い道

山で集めた無料で良質の天然腐葉土。
すでに、落ち葉や腐葉土は沢山集めた。



下の画像のトマト栽培予定の畝には、1ヶ月前に大量の落ち葉を鋤き込んである。
そして今回7袋分の腐葉土を撒いて、同様に鋤きこんだ。



昨日運んだ7袋分の腐葉土は、これから春にかけて大量の苗作りが始まる。
その時に使う培養土に使おうと考えている。





篩にかけて、ほとんど土になっている腐葉土と落ち葉を分ける。




真っ黒なふかふかの培養土となる。




後は使うときに、木灰と混ぜてpH調整を行う。



落ち葉集めは比較的楽な作業であるが、腐葉土は下のアスファルトにこびり付いていたり、山のほうから根が張り出していて、集めるのに骨がおれる。

結局、落ち葉集めに2日、腐葉土集めに2日と計4日間の作業で終了となった。





| ホーム |


 ホーム  » 次のページ