イギリスのEU離脱問題かぐずくずと今だに決まろうとしていない。
少なからず世界の経済に不安を与えている。
イギリスはアメリカが台頭する前には、最強国として世界に君臨していた時代があった。
なぜ、小さな島国イギリスが、世界最強国になりえたのだろうかとふと気になって、調べてみたら、イギリスが19~20世紀に大繁栄した真の理由の要因は、『産業革命』ではなく「物流」にあったという記事を見つけた。
物流と云えば、現代では、アマゾンや中国のアリババである。
そして、世界中の商品が、クリックひとつで、自宅に届くことである。
アマゾンの「物流」というものの捉え方が日本とは全く違うという。
アマゾンは、ケタ違いの金額を投じて倉庫に設備投資をし、どんどんハイテク機器や設備を導入する。そうして、倉庫の効率を上げることで生まれた利益を、「安さ」という形で消費者に還元。その結果、商品の安さに引かれた消費者が、さらに商品を購入して購買数が増える、というサイクルを作り上げることに成功したという。
近くの千葉ニュータウンで『グッドマンビジネスパークステージ』と云う巨大倉庫が建設中である。
『グッドマンジャパンのアンガス・ブルックスCEOは、「グッドマンビジネスパークは、先進的な機能性と洗練されたアメニティを備えた最新鋭の物流施設を、競争力のある賃料で提供するプロジェクトの魅力を評価いただいた」と述べている。』
ジョイフルホンダに行く途中に、現在建設が進められている倉庫群である。
すでに出来ているグッドマン倉庫で働いていた知り合いの若者が、パートから社員になった。3,4年前に100名のパート募集があり、周りのパートの時給が850円ぐらいだった時に、1080円と高く、作業能力に応じて昇給していくシステムだと聞いていた。
その知り合いとは、一緒の職場で働いたことがあり、真面目で性格の良い若者だった。仕事内容は、アマゾンの商品のピッキング作業であった。
入社して3か月目ぐらいに、その男と会って話を聞いたときは、非常に管理が厳しいと言っていた。そして、1年後には、仕事っぷりが認められて、社員に昇格したと聞いた。
働き方や賃金体系は、外資系のコストコに似ていると感じた。
コストコは同一労働同一賃金で、パートと社員の賃金差別は無い。
ただ、その若者が働いていたのは、日本の派遣会社だったので、近くにあるコストコの賃金を意識したのかもしれない。
人間をロボットのように扱う、アマゾンの倉庫労働。
『Amazonの倉庫で働くときの知られざるルール10か条
1.口紅は使用禁止
2.原則としてガムは禁止
3.飲み物は水のみ許可
4.包装紙やテープを使いすぎないこと
5.のろのろと働かないこと
6.病気にかからないこと
7.出勤・退勤の猶予は7分
8.私語は慎むこと
9.時計着用は禁止
10.遅刻厳禁
上記の10か条は違反をするごとに1点減点され、6点減点になると(6回違反をすると)クビとなります。ちなみに、これら以外の違反についてはポイント減点はないものの、名前とバッジ番号が控えられるそうです。』
グッドマングループの最高経営責任者はグレッグ・グッドマン氏というから、外資系に違いないだろう。
印西市は、林のような山々や梨畑が連なる『ど田舎』であった。
それが功を奏したようで、今では住むのには人気のある町として認識されるようになっている。
住宅地と商業地や倉庫群が、計画的に開発されたためであると思う。
コストコの近くに、次々と巨大な倉庫群が建設ラッシュである。
きっと一帯は、物流倉庫の団地のようになっていくだろう。
将来は、ちょっと時給の高い100人のパートを、3人ぐらいの正社員が管理する派遣会社がたくさん入り込んでくるのかもしれない。
仕事内容は前出のようなピッキングを主としたものかもしれない。
親会社は、アマゾンやら楽天、あるいは中国のアリババも進出してくるかもしれない。
過去記事
〇上記グッドマン倉庫を借りてアマゾンのピッキングをしている人材派遣会社の社員になった若者の記事
〇アマゾンの配送センターでロボットと一緒に働く労働者